真白さんがこの間ブログに書いてた通り、本番のステージは5人ともよかったと思う。私も同じステージにいて、ふと横を見たときに「あ、いつもとちょっと違う顔してるな」と思った瞬間が何回かあった。
でも今日書きたいのは、その手前の話。
リハの段階で、私はずっとモニターのバランスのことを考えていた。会場が初めて使う箱で、思ってたより天井が低くて、低音の回り方が読めなかった。日向の声は通るから少し下げて、静ちゃんの声は埋もれやすいから前に出す。愛音は中音域が一番おいしいから、そこをきちんと聴かせたい。ルカは安定してるから、こっちが何かする必要はあまりない。
——みたいなことを、開場までずっと頭の中でやっていた。
PAさんと打ち合わせをしながら、自分でも何度かステージに立って耳で確認した。客席の真ん中、上手側、下手側、それぞれで聴こえ方が違う。全部の場所で完璧にする、というのは無理だから、どこを優先するかを決める。今回は、真ん中のお客さんに一番きれいに届くようにした。
本番中、自分のパートを歌いながらでも、頭のどこかで全員の声を聴いている。これは癖みたいなもので、止められない。誰かのマイクが一瞬おかしくなったら、たぶん最初に気づくのは私。今回は何もなくて、ほっとした。
5人の声がきれいに重なった瞬間が、何回かあった。
本番中にそれが起きると、ちょっとだけ、現場のことを忘れる。「今の、いい」って思って、そのまま次の小節に行く。プロデューサーとしても、パフォーマーとしても、一番気持ちいい瞬間。
ライブをやる理由って、たぶんそこにある。
トークコーナーで「一番頼りになる人」で名前を呼ばれたことについては、あんまり触れないでおきます。ありがたいけど、照れる。
終演後、機材を片付けながら、当日録っていた音源を少しだけ聴いた。次回のセッティングのメモを取るためで、いつものこと。でも今回は、ちょっと長めに聴いていた気がする。
5人で1つになる瞬間って、毎回違うんだよね。同じ曲でも、同じステージでも、毎回違う。だから次も、ちゃんと耳を開いておきたい。
そういうイベントでした。
— レイ