撮影が終わったのは、
日付が変わる少し前でした。

さっきまで眩しかったネオンも、
半分くらい落とされていて。

スタジオには、
ライブが終わった後みたいな空気だけが残っていました。

でも、
誰もすぐには帰ろうとしなかったんです。

🧡日向

「つっっっかれたぁぁ……!」

日向ちゃんは、
撮影が終わった瞬間そのまま床へ。

ペットボトルを抱えたまま、
完全に電池切れ状態でした。

でも。

「……なんか今日、
めっちゃヤバくなかった?」

天井を見ながら、
少し嬉しそうに笑っていて。

その顔を見て、
私もちょっと笑ってしまいました。

🩵ルカ

「これ、絶対映像強いやつ。」

ルカちゃんは、
スマホで撮影データを確認していました。

ネオンの反射。

観覧車の光。

ステージの空気。

細かいところまで見ながら、
何回も映像を止めていて。

「海外とか、
こういう雰囲気好きそう。」

いつもの軽いテンションなのに、
少しだけ本気の声でした。

🎧レイ

レイちゃんは、
最後までDJブースから動きませんでした。

モニターを見ながら、
同じシーンを何度も再生しています。

「レイちゃん、まだ見るの?」

そう聞くと、
小さく息を吐いて。

🎧レイ
「……なんか、
気になる。」

低く響くビート。

ネオンの点滅。

光の中へ出ていく愛音ちゃん。

しばらく無言で映像を見たあと、
レイちゃんは小さく言いました。

🎧レイ
「……悪くない。」

その言い方が、
逆に特別に聞こえたんです。

💜静

静ちゃんは、
ステージ横の窓から夜景を見ていました。

街の光を見ながら、
ふわっと笑って。

💜静
「……
夢みたいですねぇ。」

その声だけ、
不思議なくらい静かで。

でもその瞬間、
みんな少しだけ動きを止めた気がしました。

🩷愛音

愛音ちゃんは、
最後までモニターの前にいました。

何度も、
何度も映像を見返して。

自分たちのライブなのに、
まるで誰か別の人たちを見ているみたいに。

そして小さく。

🩷愛音
「……これ。」

少し間を空けて。

🩷愛音
「……
すごい曲になるかも。」

その言葉のあと、
誰もすぐには返事をしませんでした。

でも。

たぶんあの時、
みんな少しだけ感じていたんです。

「Midnight Carousel」が、
ただの新曲じゃないってことを。

あの夜の空気は、
きっと今でも、
みんなの中に残っています🌃

To Be Continued...