部屋に戻ってから、ずっとある疑問が頭にあった。

「日向が知らなかったなら、他のみんなは?」

べつに心配性なわけじゃない。ただ、気になったら確認しないと気が済まない性格で。

全員のアカウントをひとつひとつ開いて見ていった。投稿の頻度、設定の状態、ハッシュタグの傾向、インサイトの動き。

見えてきたことがいくつかあった。

愛音は画質が初期設定のままだった。ハッシュタグも、少し整理が必要だと感じた。
日向はインサイトをほとんど確認していなかった。
静は通知をほぼすべてオフにしていた。
ルカは——問題なかった。ちゃんと使えていた。

翌朝、4人を呼んだ。

「急に集めてごめん。確認したいことがあって。」

愛音が最初に「え、なにかしてた!?」って顔をしたのは少し申し訳なかった。そういう話じゃないから。

ひとつずつ気になった点を伝えると、全員が「あ……」という反応をした。知らなかったというより、意識していなかった、という感じ。

責めたかったわけじゃない。知っておいてほしかっただけ。

気づいたら、ちょっとした講習みたいになっていた。ルカが途中から自然に教える側に入ってくれたので、助かった。

全員の顔を見ながら、思ったことがある。

「信頼している」と「確認していない」は、別の話だ。

信頼しているから大丈夫、じゃなくて、信頼しているから、ちゃんと確かめたい。

それが私のやり方なのかもしれない、とあらためて思った。

うまくいくかは、これからわかる。

— レイ